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病的近視・近視性網脈絡膜萎縮について

[2019.01.09]
こんにちは。身代り蛙です。今日は、病的近視について触れてみます。
強度近視では、一般に豹紋状(ひょうもんじょう)眼底がみられますが、病的な近視ではさらに、黄斑部や視神経乳頭の周囲に、網膜色素上皮や脈絡膜毛細血管の萎縮による萎縮病巣がみられます。ときに黄斑部と視神経乳頭中央部を結ぶ直線に直行して黄斑部にみられるlacquer crack lesionが認められたり、黄斑部出血をきたすこともあります。
 病的近視では家族性に発症するものが多く、常染色体優性遺伝と、常染色体劣性遺伝のものがあると推定されていますが、単純な遺伝形式でななく、多因子遺伝の可能性も疑われています。また、将来的に緑内障を合併しやすいことも言われています。正常者と比較して病的近視の方では、緑内障をきたす確率が3.3倍、また網膜剥離をきたす確率が21.5倍、近視性黄斑症をきたす確率が40.6倍高いという近視学会の先生のお話が、NHKで放映されていました。
 
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