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糖尿病黄斑浮腫に対する抗VEGF薬治療について。

[2017.10.30]

 糖尿病黄斑浮腫は、見るためには最も重要である「眼の奥の網膜の中心部がむくんでしまう」病気です。眼の細い血管がつまったり、血管から血液成分がもれでることによっておきますが、放置すると、視力低下や見えにくさの固定化につながってしまいます。網膜症初期の患者様にも起きることがあり、初期症状が殆ど出ないこともありますので、患者様が黄斑浮腫という病気があることを知っておかれることが重要だと思います。

 症状としては、「部分的にかすんだり、ゆがんで見えたり」、「見えない部分があったり」です。片目ずつ見て異常がないかを確認する習慣があるとよいですね。

 なにかいつもと違う異常を感じましたら、早めに当院に検査にいらして下さい。

 黄斑浮腫の診断には、最新鋭の光干渉断層計(OCT)が威力を発揮して、網膜の状況を断面で描出して浮腫の有無や程度や範囲がカラーで詳しくわかります。全く痛くない検査ですのでご安心ください。

 治療はステロイド点眼、レーザー光凝固などがありますが、最近になり、VEGF(ブイイージーエフ)という物質を抑える薬(抗VEGF薬)が開発され、画期的な治療が始まりました。抗VEGF薬を目に注射して網膜のむくみを改善します。月1回の注射を続けます。

 当院にはOCTがありますので、黄斑浮腫を迅速に診断して、抗VEGF薬を注射する治療を施行できます(保険適応のある治療です)。

 詳しいことは院長にご相談下さい。

(VEGFは血管内皮増殖因子Vascular Endothelial Growth Factorの略です)

 

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