アトピー性皮膚炎でよく見られる目の病気は?
[2019.02.09]
こんにちは、身代わり蛙です。しばらくご無沙汰しておりました。今日は、アトピー性皮膚炎における目の病気について、解説してみますね(⌒∇⌒)。
アトピー性皮膚炎は、こどもによく見られるアレルギーで、成長すれば自然によくなるものと考えられていますが、最近は重い症状をもつ人も増えてきています。一般に皮膚のかゆみや、赤み、発疹などの症状がありますが、顔面、特に目の周囲のかゆみが強いと、眠っている間に無意識に目のまわりを強くかいたり、たたいたりして、目の内部を傷つけてしまう場合があります。
このアトピー性皮膚炎の目の合併症として、眼瞼皮膚炎、角結膜炎、円錐角膜、虹彩炎、白内障、網膜剥離が知られていますが、なかでも、白内障、網膜剥離は手術を要することがあり注意すべき合併症であります。
アトピー性白内障は、比較的若い思春期から、青年期にかけて見られます。目のかすみやまぶしさがあり、次第に視力が下がってきます。この白内障の原因として、最初に述べた目をこすったり、たたいたりする外傷説、水晶体タンパクに対する免疫反応による水晶体免疫説、水晶体が皮膚と同じ外胚葉起源であるために病変がおこりやすいとする外胚葉起源説などがあります。
もうひとつの網膜剥離は、急に目の前に白いマクがかかったような視野の異常があり、次第に視力が下がってきますが、部分的な剥離では、視力低下が起こらないので、自覚的になかなか気がつかないこともあります。瞳孔を開く目薬を点眼して、眼底検査をしますと、容易に発見することができます。
アトピー性皮膚炎が重い場合に、このような目の合併症をおこすことがありますので、眼科にも受診されるとよいでしょう。